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考えをまとめるため、いつか振り返るために書きます。すみなしものは心なりけり。

ハウルの動く城の舞台、ストラスブール(フランス)②:コルマール、アルザス地方ワインツアーに参加

世界一ワインが有名な国、フランス。フランスの中でもストラスブールがあるアルザス地方はワインがフランスで一番有名な地域だ。つまり実質世界一。

だから今回はワインツアーに参加した。

 

現地でブッキング、ワインツアーに参加

インターネットが普及したこのご時世、ツアーへの参加はいとも容易い。今回はVELTRAサイト経由で現地ツアーに参加。

フランス旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA(ベルトラ)

 英語のガイドさん付き、貸切車で移動、2件のワイナリーを半日かけて訪問のプラン。5人で割って一人当たり約1万円弱だったと思う。f:id:xLinda:20180719220104j:plain

朝8時に指定の場所(今回は大聖堂の横)に集合。ガイドさん運転の貸切バンで移動。

ストラスブール発(8時)→アルザス高台→ワイナリー1軒目→ワイナリー2軒目→ストラスブール着(夕方前)

個人旅行ではなく、ツアーならではの良さが詰まった大変満足のツアーだった。一人では知り得ないこと、行き得ない場所、スケジュールの決められたガイド付きのツアーもたまには良い。

 

ツアースタート!高台から眺めたアルザス地方、ハウルの世界

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はじめに向かったのはアルザス地方の街並みが見渡せる高台。ただの高台だと高を括っていたが、車から降りると、前言撤回。美しい。空気の味がまろやかだ。

オレンジに統一された屋根が続く街並みを上から眺める。ここコルマールは「ハウルの動く城」の舞台になったと言われる場所だ。人生のメリーゴランド。

 

ワイナリー巡り、美味しいワイン浴びるほど飲みます

私が参加した半日ツアーでは、2ヶ所のワイナリーを訪れた。まずは1軒目。

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田舎の一軒家がそのままワイナリーになっている。どの角度からも美しい風景。

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ぶどう畑を案内していただいた。一面のぶどう畑は壮観。

ぶどうについて一通りの説明を受ける。これほど広い畑だが、収穫は親族のみで行うとのこと。広大な敷地なので、大変だ。

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 お楽しみのワイン試飲会。香りが良く、とにかくフルーティ。

1件目のワイナリーでは8杯ものワインを頂いた。正直なことを言うと、酔いのおかげもあり、3杯目あたりから味の違いはあまり分からなくなってきたと思う。

ワインのみをこんなに沢山飲んだのは初めてだった。個人的なお気に入りはとにかく甘めのもの。

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 試飲で気に入ったワインをお土産に購入。12ユーロ程度だったと思う。日本で買うなら5000円程度はしても良いのではないかと勝手に思っていた。

 

さて、2軒目のワイナリーへ。

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一通りぶどうの説明を受ける(本日2度目)。

ワインを作る方が違えば、着眼も異なり、熱の入れる部分も異なる。人それぞれ、それぞれのワイン。

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土壌、気候、房の長さ、収穫年の違いによって味が変わるんだと言う説明を受けながら飲むワインは、確かに味が違っていると実感。

オーナーが「しっかり、精製したものがあるんだぜ」と言うので、一緒にツアーを回っていた友人が、ぶどうを濃縮してよりフルーティーにしたものだと勘違いし「ぜひ、飲ませてください」と。出てきたのは、45度の蒸留酒。精製違いだった。何杯飲んだか数えるのもやめた頃だったので、今日は午前から沢山飲む日だと思いながら、45度蒸留酒もいただく、んー、普通にウォッカ。これも良い思い出。

 

アルザス地方、ワインツアー総評

ストラスブール発→アルザス高台+2軒のワイナリーを巡って、ストラスブール着。

半日コースのため、駆け足ルートではあったものの、のどかな空気とともにゆっくり流れる時間、美味しいワインと共に。

ワインについて興味が湧いたのは勿論、ツアーならではの楽しみを実感できたのが何より良かった。

基本的には個人旅行楽しむ派の私だが、今後の旅行において、その土地ならではの体験をする際は、是非ツアーに参加したいと思う。

 

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フランスドイツ、国境がなんども入れ替わったストラスブール

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 ワイナリー移動中、ガイドさんが沢山の話をしてくださった。フランス大統領選のマクロンさんの話や、直接民主について、勿論ワインについても。

 その中でも印象に残っているのが、ストラスブールコルマールアルザス地方が国境の何度も入れ替わった地域であるという話だ。

 

フランスとドイツの国境にあるこのアルザス地方では、歴史上、何度も国が入れ替わった地域だった。フランスに統治され、ドイツに統治され、またフランスに。

アルザス地方は両国の文化が入り混じる地域である。

 

簡単な例をあげると、ストラスブールという地名だが、フランス語では「シュトラスブール」、ドイツ語では「シュトラースブルク」と人々は言う。

 

日本人の私たちは日常で特別意識することはそこまで多くないが、こういったことはヨーロッパや他の内陸国ではよくあること。

 

フランス人はドイツの話をよくするし、ドイツ人はフランスの話をよくする。お互いがネガティブな話を。

(別記事でブログを書くが、カナダを訪れた際も同様の民族差を感じた。)

民族という分かりやすいくくりで、人をまとめてはいけない。

 

人は一人一人違っているのは当たり前で、人をとがめてはいけない。

こんなことを私たちは小さい頃から親や学校で教わっているように思う。

 

じゃあどうするのがベターなの?というアンサーは中々教えてくれない。

それも、そう。だって一人一人に違う、自分なりの解釈があるからね。

 

人は一人一人、異なる価値観を持っていること、自分が当たり前だと思っていたことが他の誰かにとっては当たり前じゃないということ。

私がこのことを実感したのは大学生になり、人と深い付き合いをするようになってから、加えて色々な場所へ海外旅行するようになってから、だったと思う。

なんでこんなことも分からないの?なんでここでこうしないの?なんで?なんで?…なんて葛藤が意味を持たなくなってしまった。

一人の人と深い付き合いをすることは勿論のこと、できれば集団の人と深い付き合いをしてみてほしい。

 

これまた、どこにでもあるモノ言いだが、「違う」ということを受け入れてみると、見えてくる世界がまた違ったものになったり、ならなかったり。