Written by me

考えをまとめるため、いつか振り返るために書きます。すみなしものは心なりけり。

天体写真用カメラ(Canon6D)のIR改造

10月と11月の隙間、秋の夜長も肌寒く、日中との寒暖差もある。

そんな月日の変わり目は私にとっても一つの区切りだ。

 

この季節に思うことは、主に、写真と音楽についてだ。

音楽についてはまた次回、記事を書こう。

今回は写真のこと。

 

 

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私の愛機、Canon6DをIR改造した。

 

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(2015/10/29 21:40 自宅窓から撮影)

 

 

カメラを手にとった高校生の頃の私は人を撮るのが好きだった。

…ように思う。実際は特にこれといった目的も無く沢山撮っていた。

それはそれで、ただ沢山撮ることが、楽しかった。

懐かしい。そういう頃もあった。

今、その頃の写真を見返した。

適当に押したシャッターから作られたヘタクソな一枚だ、笑える。

でも、その一枚の中から、百のことを思い出した、本当に笑える。

 

 

それから数年経った今では、星を撮ることにハマった。

星撮りが面白いのは、1枚に時間的にも技術的にも拘るからだと思う。

とても奥が深い。難しい。

 

そういった中で、カメラを改造するかどうか、という迷いがあった。

(星撮りに関して端的な改造メリットは、(特に赤い)星は綺麗に写る)

(もちろんデメリットもある)

 

 

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一見普通に思える、何気無い日常というのはとても幸せなことだ。

 

私は8月の後半から、1週間に1度以上、星を見に出かけていた。

そのつもりは無かったが、結果的に毎週行っていた。

「誰か一緒に行こうよ」

と私が言えば、その都度、一緒に行く友人達が集まった。

  

 

しかし、研究や就職といった話が現実的に迫りつつある時期でもある。

もしかしたら半年後の春には、星も見に行けないだろうか、と思っていた。

 

値が張るカメラの値が張る改造と、残り半年間の星撮りと。

それらを天秤にかけていた。

 

 

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「魔女の横顔星雲って、普通にここから見える?」

 

私は、自身のツイッターなどのSNSで撮った写真を公開している。

魔女の横顔星雲はそのうちの一枚だった。

 

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(2015/10/19 大台ケ原にて撮影)

 

いつもの夜、音楽活動の後、音楽の話をしながら

ふと、ツイッターを見た音楽の友人が呟いた一言だった。

 

「魔女の横顔星雲って、普通にここから見える?」

 

普段星を見ない人からすれば、星なんて見ても面白く無いと思っていた。

なぜなら、空がわからないから。

私の場合は、星を見て、もう冬か、あれは何座だ、あそこに何星雲がある。

などのことがわかるからこそ楽しい。

 

だが、そういう星好き以外の人の口から、まさか"魔女の横顔星雲"なんて言葉が出てくるとは思っていなかった。

それが言葉に出来ないほど嬉しかった。

 

だから、もう少し星を撮っていようと思った。

 

別に、誰かに褒められて嬉しいとか、そういうことよりも

自分の好きなことを誰かと話せるっていうのは、この上ない楽しさだ。

 

まあ、物好きがいれば、色々な話をしようよ。

私は星の話、音楽の話を沢山する。

代わりに、何か楽しい話聞かせてくれよ。