Written by me

考えをまとめるため、いつか振り返るために書きます。すみなしものは心なりけり。

1日で巡るパリ日帰り一人旅、世界遺産観光とフランス旅行

飛行機乗り換えズラして1日でパリ観光

フランスの首都パリ、ヨーロッパ随一の街、花の都。

2018年ワールドカップはフランスが優勝し、パリの街は一層賑わいを増したようだ。

私がパリを訪れたこの時は、2016年、2年前…。

 

飛行機の乗り換えでシャルル・ド・ゴール空港を利用することは多いが、暇を持て余していた私は、乗り換え日をずらして数日間フランスの街を観光することにした。

特にパリの街を一日で観光したので、その様子を含めてブログを書く。

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パレ・ガルニエ 

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8時あたり、まず朝一で向かったのが「オペラ座」の名で知られるこの場所。

残念ながら中には入らず…。インターネットで有名だと出てきたので取り敢えず行ってみた、という程にはモチベーションが低い…、反省。

(余談、帰国後、私は劇団四季の公演「オペラ座の怪人」を見たが、公演終了までこの場所を訪れたことが既にあったということを思い出せなかった。少しもったいない気持ちになった。)

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 さて、見渡す限り思うことは、やけに人が多いということだ。なぜ皆カメラを人に向けているのだろうか。

結論、この日はパリコレの日だった。

モデルの方が中から出てくるとカメラで囲まれる。私も実質パリコレに参加したようなものではなかろうか(?)。興味ある人にとってはとても貴重な日に違いない。日本で例えるのであれば、レイヤーに群がるカメラマン。

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 世界一の美術館、ルーブル美術館

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10時前、次に向かったのは世界一の美術館「ルーブル美術館」。

入場までに30分ほど並んだが、入場後にその広さに驚いた。とても一日では見切れない。

日本製のものが多いことも目につく。照明のLED、トイレ、館内の音声案内は3DSをレンタルする仕組み。日本を誇りに思い、少しだけ胸を張っているくせにビーサンの私。

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3つの"羽"という名で館内が分けてある。

あまりにも広い館内は、きちんと鑑賞しようと思うと5日は必要になると思われる。その規模に鳥肌。もちろん私は駆け足で。

この時は、人生であと10回は訪れる必要があるなと思っていた。次はもっとゆっくりと。可能であれば、一人ではなく、誰か人と一緒に。喋り相手がいることがどれほど楽しいかと想像しながら押し殺して見学。

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入ってすぐ迎えてくれるのがサモトラケのニケ。階段途中の展示にも関わらず大変な人だかり。

ミロのビーナスもしかり、不完全ゆえの芸術と言われる作品。何事も何か欠けているくらいが奥ゆかしい。想像を掻き立てる脳を思うと、無限の世界は脳の中に広がっている。

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西洋美術が最も分かりやすく、見ていて楽しい。宗教の生臭さ、ヨーロッパの歴史。

個人的には宗教戦争や男女の関係等の生々しい人の姿を描いた絵が好きだ。絵の中の世界が実際にあった可能性に思いを馳せ、ストーリーに入り込んで没頭していく感覚が好きだ。

モナリザに関しては、テレビや教科書でよく取り上げられ、どこを見ているのかわからない視線の美しさとも言われるが、私にとってfirst impressionは、「え、小さい」だった。

芸術鑑賞のあり方は人それぞれ。こんなに小さいんだ。としか感じられなかった私の感性はどこにいってしまったのだろうか。美術館内で一番人が集まる場所だった。

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館内装飾も荘厳で骨董品類に関してはキラキラ光ものばかり。ここまで展示物を敷き詰められると錯覚的に光り物にも私的な価値はそれほど見出せなくなってくる。

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スケッチもipadで行う時代。自分の世界を自分の手で表現するその姿勢が何とも、絵描きの人には憧れてしまう。

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5時間程度の滞在で次の目的地を目指す。アップルストアルーブル美術館店。

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14時過ぎにマックで遅めのランチ。

ディスプレイパネルで注文を選択するシステムであったが、フランス語が読めない。加えて、一つ前に注文を行った人が何かの不具合を発生させてしまったがため、私の番で注文トラブルが発生していた。困っていると、英語の話せる男性が店員との会話で通訳をしてくださり、大変助かった。恩は忘れません。味に関しては、日本と大差なし。

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ゴシック建築最高傑作、サント・シャペル

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 パリの名所の一つ、サントシャペルは大きな教会。

中央に並べられたイスに座り、手を重ねる人々、その横に座って特に何を思うわけでもない私。私自身の人生経験が足りないがゆえ、年齢を重ねた後にまた来た方が良いようだ。

美しく荘厳に思うのはもちろんだが、個人的にはビサンツ建築の美しさがより好みだった。ドラクエよりもFFの世界観。以下、参照。

xlinda.hatenablog.com-----------------------------

パリの名所、エッフェル塔

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パリの名所、エッフェル塔

セキリュティチェックを終えて、敷地に入る残念ながら私は登らなかったが、真下から見上げると大きいなと思う。登って楽しむものではない気がした。エッフェル塔がある公園の周りはエッフェル塔のキーホルダーを沢山売っている。

日本で言う東京タワーと完全に同じ雰囲気を持っている。登って楽しむものというよりも、そこにシンボルとしてあること自体が大切なのではなかろうか。

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ナポレオンが作った凱旋門シャンゼリゼ通り

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日が少し傾き始めた夕方18時前。ナポレオンが作ったエトワール凱旋門、「全ての道は凱旋門に通じる」で知られている。

凱旋門から放射状に道が伸びている。エッフェル塔よりも美しいと思う。周りが道路となっていることから、地下から凱旋門にアクセスする仕組み。今回は中を登ってみることに。

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螺旋階段を登り続けると、展示フロアにつき、さらに登れば屋上へと続く。

長い長い螺旋階段を登っていると、何人もの方を抜かしていくので、若くて良かったと思ってしまった。

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屋上からはパリの街を一望でき、各地の名所が見れる。先ほどまでいたエッフェル塔がこんなにそびえ立っている。確かに、道が凱旋門に通じているのを感じる。

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世界で最も美しい通りと言われるシャンゼリゼ通り。

ニューヨーク52番街とはまた異なる雰囲気。オーシャンゼリゼー。歌を歌いたくなるような通り。ビーサンの私は一人で歌う。

 

そうこうして、一日でパリを巡る旅は(疲れたため)終了。

元気があれば、他の名所にも足を運ぶことが可能な時間ではある。何事も早ければいいというわけではないし、遠回りや寄り道にこそ幸せや思い出は落ちている可能性が高い。

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空港から1時間半ほど電車に揺られ、知る人ぞ知る世界的にも有名な日本人ドミトリー「ドリームハウス」に宿泊していた。面白いドミだったので最後に記す。

http://dreamparis2000.com

 

地下鉄13番線Gabriel Peri駅から20分ほど歩き、何とも発見しにくい路地裏のアパート裏口からさらに2階に上がり、インターホンを鳴らす。本当にここなのだろうか、と不安を感じつつも、出迎えてくれたのは先に宿泊していた旅人。

チェックインも管理人ではなく、この方がしてくださった。聞けば、アルバイトだったようだ。何ともガバガバなシステムである。

日本人宿だからこそ、できる仕組みなのかもしれない。

 

この日は8人の宿泊者がいるらしい。短い間の共同生活だった。一期一会のシェアハウス。

夜になると、他の旅人たちに私が入居(宿泊開始)したことを歓迎され、近くのスーパーで買い出しした鍋にチーズ、70ユーロのワインを皆でいただいた。

ワインは空気を膨らませて(酸化させて)飲むことで味が変わることを知ったのはこの時が初めてだった。

 

初対面だったが、打ち解けるまでに時間はかからなかった。

皆気さくに、話しかけてくれた。一人で旅をする人たちが多かったから。一人の寂しさを知っているからこそ、人と人が話をする楽しみを知っているよう人ばかりだったのだと思う。

何だか暖かかった。異国で一人だからこそ、何気ない日常を大切にしようと思えた瞬間は、私にとっては初対面の人と鍋を囲みながらワインを飲んでいる時だった。

 

私は宿泊者8人の中では最年少であったが、他の旅人の方の話を聞くのが楽しくてしかたがなかった。

フランス留学の大学生。ドミで長期滞在ついでにアルバイトをしているそう。面白いのが、留学生の方以上に長期滞在されている方が2名いらっしゃったこと。2人は旅人で取り敢えずドリームハウスに席を置いて、アフリカやヨーロッパを回っているそう。

5年前に日本を出て、あと5年後に帰る予定の方が話してくれるアフリカ縦断やスペイン聖地巡礼の話。

この宿、ドリームハウスで出会って結婚された方。驚くことに、何組か他にもいらっしゃるらしい。長い間の共同生活を経て芽生える恋。

毎年パリコレを見にくるカメラマンさんが教えてくれた、パリコレや凱旋門賞の面白さ。お話を聞きながら、無知なノリで会場近くまで私は今日足を運んでいたことが恥ずかしかった。

ニッチ海外旅行情報サイト運営で稼ぎながら世界中を旅する方のオススメの寝袋の話。軽さが重要らしいが、私は北極圏で野宿する予定は今の所ない。

 

そして、残念なことに私はそんな振り切った旅人にはなれないなと思っていた。海外旅行は大好きだが、全てを捨て切ることがとてもできなかった。

半分以上の気持ちは日本が恋しいということだった。日本にも捨てきれない大切な人たちが沢山いるんだと実感せざるを得なかった。大切な人たちが周りにいること、日本に帰ったら沢山お話をしたいなと思っていたこと、一緒に旅行に行きたいなと思っていたこと。

そう思っていた時から2年がたった、今の私は果たして叶えられているだろうか。