エーゲ海周遊(ギリシャ→トルコ) ④:サントリーニ島(後半)
前回、サントリーニ島の前半を書いた。
今回はサントリーニ島、後半。レッドビーチとフィラについて。
時間を持て余した私が、ただダラダラしただけの時間。
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サントリーニ島の中心地、フィラ。
特にすることがない私は、ダラダラと街を歩いていた。
白い街と、青い海を横目に迷路道をひたすら歩き回る。
海を眺めながら優雅にランチを終えた後、特に予定も無いため取り敢えず、レッドビーチに向かうことにした。
フィラからは島のどこへでもバスが出ているので観光がしやすい。
余談だが、各国バスの中で音楽を聞けることが多い。
ギリシャのトレンド音楽も沢山聞いた。
(洋楽らしい)パワー(クセ)あるボーカルにアコースティックサウンドの歌ものが多かったような気がする。
バスから下り、徒歩でビーチを目指す。
左に行けば、古代ティラという遺跡があるが、アテネでギリシャ遺跡を沢山見たため(億劫なので)、私が足を運ぶことはなかった。右折しビーチへ。
島の田舎道をしばらく歩いていくと、観光地の気配を感じ始める。
崖の上ではおじさんが、バイオリンを弾いていたためか、気分も少し高まっていた。
崖の上から赤い崖を撮影する人が多かった。
ビーチ自体にはヌーディストの方々も何人かいたが、全体としてそれほど活気がある様子ではなかったようにも思える。どちらかと言えば、落ち着いた静かめの雰囲気。わざわざ島中心部から少し離れたこのビーチに足を運んでまでワイワイする必要がないためだろうか。何もせず寝転がってボーッとしている方々が多かった。
しかし海は青い。あと、水温はかなり温かい。
一緒に泊まっていた友人が朝日を見たいと騒いでおり、それに釣られて起きてしまった時に見た朝日。夕日とは違う色。しかし眠たいのでこの後すぐ二度寝。
基本的にだが、(ポジティブに)暇である。
サントリーニを出ようと決めた最終日に限っては朝から深夜0時発のフェリーまで予定はなし。もちろんそういう方が寧ろ好き。
カフェを何件かはしごしてるおかげか、旅中この日に書いていた日記は無駄に量が多い。(尚、殆ど戯れ言ばかりでブログに残す価値すらない笑)
粉がかかったような状態で出されるグリークコーヒー。案の定ザラザラしている。1杯当たり3時間くらい滞在。そういう時間感覚だった。
カフェから崖下を眺めればフェリーが見える。3時間たとうとも殆どフェリーは動いていないように見えた。
2ユーロで食べたアイスクリーム(ミルフィーユ味)がとても美味しかった。
見た目はアイスクリームだが、味はミルフィーユの食感などが再現されたアイスクリームというよりもアイスで作ったミルフィーユ(?)。
日本にいるとハーゲンダッツ以上のアイスを食べる機会が中々(私は)無いが、ハーゲンダッツの5倍くらい美味しかった。
夕日が沈み始めると、街のどこからか人が集まってくる。
アコギで場を盛り上げるものや、必死にカメラを構えるもの、ただじっと沈む様を見届けるもの。
日が沈むと、日中とは打って変わってとても寒い。
島中心地なので、夜も街自体は賑やかである。
フェリーまでの時間を潰すためにただ街を歩いていたが、風が特に寒い。
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写真を撮り忘れたのだが、最終日の夜、外のあまりの寒さに私はカトリック教会に入れてもらった。
荘厳とした雰囲気のある場所に声を出すことすら躊躇われた。私は思わずロウソクを手にとってそっと添えた。
私自身が夜の寂しさ、寒さに少しだけ不安をかき立てられていたためだろうか、自然な気持ちで祈りをささげてみたくなった。
宗教の基礎に関して高校倫理で一通り習ったつもりではいたが、この時初めて受け入れてもらい、信じることというのを実感したような気がした。
自分でも何が言いたいのかうまくまとまらないが、何となく優しい気持ちになった。
教会内に長居するのも悪いと思い、お礼を告げ、その夜は夕食を外で食べていた。
寒さに凍えながら、"あぁこれ風邪ひくやつや"と思っていたがあまり考えないようにしていた。
その時にレストランの店員が "Inside?" と声を掛けてくれた。
こんな人がいるのかという思いで、ありがとうと連呼し続けるしかなかった。
日本はとても親切な国と言われるが、親切な人というのは日本に限らずどこにでもいる。
室内はとても温かいし、人の優しさも温かい。
旅しているときは、感じた気持ちが100倍に感じれる。
普段思わないようなことにすら、感謝してしまいたくなる夜だった。そんな日もあるってことにしておいてくれ。
フェリーデパーチャー。
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P.S.
土産ワインを買った際に付いていたクーポンのお店でディナー。
トマト揚げたやつ。
写真は大きく失敗しているが、人生で一番美味しいパスタだった。覚悟の25ユーロ…。